弁護士大窪のコラム

2016.03.11更新

 今日で東日本大震災が発生してから5年目となります。

 5年前の3月11日は,私は奄美大島にいました。奄美大島で3年間公設事務所(前半は「奄美ひまわり基金法律事務所」の名前でしたが,途中で看板を変えて後半は「末広町法律事務所」の名前となりました)の所長として業務をしていました。ただ,所長を退任し北海道の道北法律事務所の名寄事務所に行く事が決まっており,3月11日は引っ越し準備のため奄美から北海道にいくことになっていました。といっても奄美空港から旭川空港までは直通便はなく,鹿児島空港と羽田空港での乗り継ぎが必要でした。3月11日は夕方の便で鹿児島まで飛び,翌日羽田まで飛んだ後旭川空港まで飛ぶことにしていたのです。

 出発の準備をしていたころ,twitterをみると東北で大きな地震が発生したというツイートが沢山流れていました。テレビをつけてみると地震及び津波の様子が報道されており,大変なことが起こっていることは明白でした。ただ東北のことであり,東京には影響はないだろうと考えてそのまま奄美空港に車で向かいました。

 奄美空港に到着すると,地震の影響で飛行機が軒並み欠航となっていました。自分が乗るはずであった鹿児島行きの飛行機についても,羽田空港から飛行機が到着しないという理由で欠航となり,結局北海道に行くこと自体断念をせざるを得ませんでした。同じく飛行機が欠航となった友人を乗せて車で奄美市まで戻りましたが,車内で「これは阪神淡路大震災なみかそれを超える被害が出るかも知れない」という話をしていました。

 奄美では地震および津波の被害は全くなかったのですが,福島第一原発が次々と爆発した後で,島から内地にミネラルウォーターを送る人が続出した結果,店からミネラルウォーターが消えるようなこともありました。内地が混乱する中,いったい日本はこれからどうなってしまうのだろうと相当不安だったのを覚えています。

 その後北海道名寄市に約5年間いて,再び東京に戻って来たのですが,一時期は自粛していたネオンサインも元に戻り,震災前の東京に完全に戻っているなとの印象を受けました。電力不足の為に節電しなければいけないと言われていたはずですが,今はそのようなことは東京では問題ではないのでしょうか。

 人間は(自分を含めて)過去のことを直ぐに忘れてしまうものですので,今日の記憶をここに書き留めておいて,後で読み返そうと思います。震災5年目となる今日,改めて震災のとき自分が何を見て何を考えたか思い返してみてはいかがでしょうか。

投稿者: 弁護士大窪和久

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